2009.10.26

転職を、退職を考えたらまず一呼吸。

今の時代、就職したら定年までこの会社でと思う人は少ないのではなかろうか。一方、最近の学生の意識調査では逆に定年まで勤めたいと思う学生が7割とか。確か4,5年前は3割程度だった。この1,2年で世の中は様変わりしたのかもしれない。新入社員の求人が激減している。氷河期だといわれている。ほとんどの産業で何らかの形でリストラが行われている。リストラは派遣から、契約社員、正社員へ。自分としては定年まで勤めたいと思っていても、否が応でも退社せざるを得ない状況が起きている。

最近の話。就業中の会社が業績不振となり、リストラが始まる。今なら辞めても退職金の上乗せがあるならと辞める。会社都合だから離職後すぐに雇用保険が出る。暫くはゆっくりして3か月が過ぎて探し始めた。希望する職種の求人が少ない。有っても条件が合わない。年齢が高いほど求職難だ。何でだと思っても遅い。後悔しても選択したのは自分である。

何故そういうことになるのかを考える。会社の業績不振の原因は何か。会社独自のことなのかどうか。一昨年のアメリカに起きたサブプライムローンに始まる全世界不況はいまだに脱することのできない状況にある。だからモノが売れない。メーカーは売り上げ不振になる。世の中全体が不況ということ。採用より人減らしである。そこを認識すればこのような失敗は無い。

まず、会社の状況を掴もう。会社はどういう状況なのか、倒産するかどうかを見極める。朝出社したらドアに張り紙。「当社は本日をもって閉鎖します云々」。ということをよく聞く。社内にいて分からなかったというけれど、本当にそうだろうか。何らかの兆候を掴めるのでは。社長の態度、総務の動き方、銀行のやり取り、出入り業者の話、在庫状況、返品状況、入出金の状況、などなど。日々色々見て聞いて判断材料を持とう。自分の会社である。

その上で大丈夫と思えば転職するのをやめよう。どうしても転職を考えるなら、在職中に就職活動をしておく必要がある。一般的に決まった転職先は入社まで1カ月は待ってくれる。内定が出て初めて勤務中の会社に辞表を出すのが手順。但し確定ではないので用心。今の時代、状況が一日で変わることは日常茶飯事。慎重を期したい。

2009.8.26

今のファッション事情 ファーストファッション

ファッションの世界が大きく変わろうとしている。

単にマスコミが騒いでいるだけでなくそういう現象があるからマスコミが取り上げるのだろうと思う。今やまさにデフレ。価格破壊というか、低価格商品の氾濫というか。ほんの数年前までは銀座や表参道はヨーロッパの名だたるブランドが軒を並べるストリートであった。それがここにきて低価格のショップのオンパレード。GAP、ユニクロ、ザラ、H&M、フォエバー21などに客が列をなしている。頭の先から足の先まで全部揃えて1万円ちょっと。とても信じられない。ファーストファッション 安くて早いファーストフードから今のファッションをこういう。

あるテレビ番組で最近のファッション事情としてフォエバー21の裏事情が紹介されていた。毎晩ロスアンゼルスから品物がショップに空輸されてくる。そして閉店後、それらの荷が解かれ店頭に飾られていく。ロスアンゼルスのこのアパレルの周りに2000数社の企画集団が最近のファッショントレンドを集約し独自の企画に作り上げ、毎日提案し採用され製品化されていく。2週間後には物流センターに運び込まれ全世界に出荷されていく。もはや日本独自のファッションというより全世界的ファッション。日本人に合うのか合わないのか、ということを考えるのは愚問なのかもしれない。合わなければ買わなければ良いのだから。では最先端ファッションというのはどこで生まれてくるのだろう。ニューヨークのあるストリートである女の子がスパッツの上にナイトドレスを短くたくし上げていたとする、でファッション観察者はこれだと感じる。ということなのだろうか。そう単純ではないだろうけど、意外とそうかもしれない。

今、日本のアパレル、とりわけSPA型を標榜してきたアパレルが軒並み振るわない。それは単に価格だけでないような気がする。企画に問題がないのだろうか。

最近企画集団(アパレルあり、生産会社ありなどなど)でのデザイナーの求人が増えているような気がする。求人の内容はあるアパレルあるいは専門店への企画提案をする業務をこなせる人とある。顔のあるブランドの企画を外部スタッフが請け負う。これはまさに日本版フォエバー21ではないだろうか。各企業は自ら企画するのではなく企画をバイイングしていくのだろうか。ブランドって何なのだろうか。ブランドのあり方が問われているのかもしれない。

2009.6.18

今、時代はプロを求めている その②

前回はプロ野球選手岩村のプロ魂。今回は工業デザイナー川崎和男。

テレビ東京のカンブリア宮殿を見た。ゲストは表題の川崎和男氏。デザイン界の喧嘩師と言われているとか。東芝在職中に事故で車椅子となる。以来30数年数々のデザイン賞を受賞。 昨年のアメリカ大統領選、共和党副大統領候補として颯爽とデビューしたサラ・ペイリン、彼女のメガネに全米のマスコミが注目。福井県の増永眼鏡が製造、デザインしたのが川崎和男。福井県は彼の出身地、他に地場作業の「越前打刃物」の職人と交流し伝統工芸と差先端工業デザインの融合に挑む。
なぜ喧嘩師なのか。彼はデザインをするものについてその周辺を、その必要性や機能性を徹底的に研究する。依頼者以上に詳しいのかもしれない。否、どっぷりと浸っている依頼者より客観的に見えるのだろう。まずはコンセプトから文句をつける、というより本当にこの考えで良いのかと問う。営業やマーケティングを切り返すわけだ。真剣なのだ。売れるものとは流行や欲望にマッチしている。本当に欲しいと思うものになっているのか。妥協できない。
彼がデザインした人工心臓が東大の研究者の目に留まる。東大と共同研究をする。全置換型人工心臓の論文で名古屋市立大から医学博士を取得。普通では考えられない。 石川県の売上150億円の電機メーカーナナオを750億円企業にした原動力は彼がデザインした薄型テレビ。 自分が乗る車椅子は自らデザインした。まさに障害者にとって乗り易い車椅子は何かを追求。ニューヨーク近代美術館に収蔵されている。
プロは妥協をしない。彼は言う「デザイナーはわがままであると同時に、我を通す喧嘩師でなければならない」。そして弱い人や疲弊する地方に彼の温かい眼差しを感じる。

2009.5.22

今、時代はプロを求めている その①

今、時代はプロを求めている、プロとは自分のする仕事が何かが分かっている。

WBC(ワールドベースボールクラシック)は日本が連覇で終わった。イチローの劇的なヒットで日本は勝利の美酒を味わった。プロ野球の選手はまさにプロだ。自分の役割は何かを認識し野球をする、バッターはヒットを打つだけではない、走れなければならない、守らなければならない。ピッチャーはただ投げればよいわけでない。いかにヒットやホームランを打たれないようにするか、どうすれば内野ゴロで打ち取れるか、三振を沢山取ればよいというわけでない。 WBC決勝戦で最後にホームに戻ってきたのは内野手岩村明憲アメリカンリーグのレイズ二塁手である。彼はプロ中のプロだ。日本のセリーグヤクルトで3割打者、07年MLBに移る。ヤクルト時代は名三塁手。レイズでも07年は三塁手でリーグNO1の守備を誇った。08年に新人ロンゴリアが三塁手に。監督の意向で岩村は二塁手へコンバート。 ここから彼の真骨頂が発揮される。プロ魂と言ってもよい。十年以上にわたって三塁手、ヤクルト時代にはゴールデングラブ賞を受賞、MLBでも守備率NO1。その彼が二塁手、オープン戦を通じ守備に苦戦。守備は打たれた球を取るだけではない。状況に応じて捕球した球を処理しなければならない。ショートの連携もある。そしてシーズンインすると連続76試合無失策。 さらに打撃ではそれまでの積極的な打ち方をやめ、甘いストライクもわざと見逃す、チームの後の打者のために相手投手の球筋を見せるためと語っていた。

野球は個人の力が最大限引きだされる。しかし、一人ではできないのも野球である。そこに岩村のようなチームプレイに徹するプロが必要。彼に対しチームのメンバーは一目も二目も置いている。昨年リーグ優勝したのは彼がいたからと言っても過言ではない。 自分のする仕事が何かが分かっている。勝つためにどうすべきかが。

2009.3.28

履歴書、職務経歴書とは?その②

前回は履歴書について。今回は職務経歴書。これは自分がこれまでしてきた仕事(業務)の具体的内容について書いたもので、自分のキャリア、スキルをアピールする。履歴書と同様にこの書類もまず簡潔であることが要求される。転職4回、キャリア歴は15年の方でA4の用紙8枚にわたってそれぞれの会社内容・業務内容・自己の成績などを細かくびっしりと書いていた方がいた。自分史ではないので、これではそれだけで不採用になってしまう。どんなに長くても3枚が限度である。 書かれている内容はもちろん、書き方、纏め方、見せ方でその人の仕事ぶりがうかがわれる。面接するかどうか強いては採否の判断材料になる。 まず時系列に書く。年月日、会社名 入社して退職まで。会社の概要。 その会社でどの部署でどのような仕事をしていたか、業務のポイント、それぞれをコンパクトに纏めて。そして自らの関わり方・内容。これが一番肝心なところ。ここが採用されるかどうかの分かれ目と言っても過言ではない。前年比や予算達成率、また例えば企画者なら自分が企画した商品が全店で売上ナンバーワン、5カ月連続売上ナンバーワンを達成など。生産の方ならどこで生産しているか国内か海外か、海外なら中国、韓国など。また、生産効率としてコストダウン、スピードアップができたことなど。

(例)
平成10年4月~平成13年8月 XXX株式会社 レディースウェアの製造販売会社。
              営業本部営業1課 営業職 (課員5名)
              (営業の担当業務内容例えば専門店、地区など、
              このセクションでの業績、具体的な数値
              (前年対比50%アップなど)
平成13年9月~平成16年3月 株式会社AAAA 衣料品総合製造販売会社
              営業部第三営業課  以下同じ


(自己PR) 職務経歴書は自分の仕事の総括である。そして次の会社で自分の持っている能力、経験がどのように生かせるか、或いはどう生かそうと思っているのかをコンパクトに誇張でなく書く。スキルとしてデザイナーのCG(メーカー・ソフト名)、パタンナーのCAD(メーカー・ソフト名)、語学力(TOEIC何点)その他資格や免許内容などを忘れずに。事前に分かるのであればその会社の概要や業務内容は把握しておく必要がある。最近はインターネットでかなり調べられる。
(パソコン) 前回に書いたように履歴書は手書き、職務経歴書はできればパソコンで作って欲しい。ほとんどの会社がパソコンを導入しており、社外はもちろん社内文書はパソコン、報告などもメールでとなってきている。もはやパソコンができませんでは採用されない。

職務経歴書は自己のプレゼンテーションだからといって凝る必要はない。見やすくするために表にしたりすることは構わない。でも見出しや枠をカラフルにする必要はないし、イラストや写真は不要である(デザイナーなどの企画者はある程度自由であっても。見せ方で自己アピールする必要がある)。

多くの方が応募しているので、その中で採用者がまず取り上げるのは送付の封筒、宛名書き(人事部人事課云々係だけでなくその下に御中、様を付ける)、中の書類(履歴書・職務経歴書)が丁寧であること、内容から勤めたいという熱意が感じられること、そして自己のPRが独りよがりでなくコンパクトに書かれていること。 ただ書類を送るだけでなく一筆書いてあるとベターかもしれない。一枚便箋を入れてよろしくお願しますと書くだけで受け取る側の気分は異なる。

最後に書き終わったら、読み直しを忘れずに。年月日、誤字脱字などを確認したい。

2009.2.5

履歴書、職務経歴書とは?その①

求職活動では、まず求人側が求めるものは履歴書であり職務経歴書である。転職のための大事な書類、おろそかにはできない。仕事がら履歴書や職務経歴書を多数拝見してきた。市販の履歴書が多いが、人によってはパソコンで市販なみに作られる人もいる。履歴書はできれば自分の手で書かれた方が良いと思う。字で判断をすると採用者側から聞いたことがある。逆に職務経歴書はパソコンで作られた方が良い。それだけでパソコンが使えることが分かるし(今はパソコン出来て当たり前)、きれいに見せられる。これらの書類は自分に代わってプレゼンテーションをしていると思っても間違いではない。気がついたことを列記してみたい。
一通の履歴書を使い回しはしない。折れ目や汚れが付く。これだけでこの会社に就職したいのかどうか疑問になる。読むどころかその人の判断をそれでつけてしまう。
字は一字一字丁寧に。走り書きは駄目。殴り書きは問題外。それだけでその人の仕事ぶりが分かる。できるたけ癖をなくして、略字は使用しない。誤字、脱字はNG。何か違うと思ったら辞書を引いて。
修整液は使わない。間違ったら新たに書き直そう。
写真は自分が納得いくものを使用。写真写りが悪く損する場合も。どうしても固く写り易い。笑っているのは駄目だけど。
履歴書は整然と、例えば書き出しの頭は揃える。学歴職歴に分け、それぞれタイトルを付ける。書く内容はコンパクトにまとめて、職務経歴書を添付する場合は履歴書には会社名あるいは部署名まで。

(例)      (職 歴)
平成15年4月 株式会社xxx入社
平成20年8月 同社退社


西暦と和歴をまぜこぜにはしない。生年月日は西暦で、職歴は和暦で書かれているのがある。どちらかに統一。
志望動機は的確な言葉で短く。ストロングポイントは平素から考えておくとよいかも。

次回は職務経歴書の内容面について書いてみたい。

2009.1.26

転職を繰り返さない。

今の時代、転職は当たり前になりつつある。専門職の方は特にそうかもしれない。 自らのスキル、タレントを生かしより高度な技術や能力を得るために、或いはより高い報酬を得たいというのは当然である。 時代は就社でなく、就職である。
3年から4,5年で転職。新たな仕事で、新たな職場で緊張し、アドレナリンが出てきて良い仕事ができる。 それまでのややマンネリ化した仕事から発想が豊かになり良い仕事になる。 それはその通りである。でも、中には入社3カ月や半年で辞める方もおられる。それなりの理由はあるかもしれないが、 履歴書に書ききれない方もいる。社会人になって2、3年の方で4、5社。これは採用側としては履歴書を見た段階で不採用となる。 なぜそうなったのかを考えてみる必要がある。
前回でも述べたように、それぞれの会社で何故辞めることになったのか、理由は多々あると思う。 給料が安い、残業が多い、自分の時間が欲しい、隣にいるのが気に入らない、社会的折り合い、 コミュニケーションが苦手ということもあるかもしれない。転職したい理由の起因は様々。人それぞれである。
転職を考えている方、今一度考えてみてはどうだろう。取り分け入社間もない方は現在の状況を考え慎重に事を進められた方が 良いと思う。辞めようと思った時、まずは今自分が悩んでいることを同僚、先輩、上司、部長、社長に相談をしてはどうだろうか。 社外の人、親や兄弟、親しい友人に話してみるのも良いのでは。相談をするということは相手から答えを貰うということではない。 話すことで自分の考えがまとまってきて、自ら解決の道が開けることがある。
転職はケースバイケースと思う。今の仕事と悩みに折り合いをつけることがまず第一では。

2008.12.10

まずは自分を知ろう

当社には色々な方がお出でになる。
十人十色、皆さんそれぞれ個性があり、それぞれに魅力的である。キャリアもスキルも申し分ない。でも、今の時代である。転職には転職する理由がある。その理由をもう一度考えてみるのも次のステップで役に立つかもしれないと思う。
昨今、会社の業績不振、廃業、倒産などどうしようもない事由で退職を余儀なくされる。でも、中には業績不振でまずは社歴が短い人からで退職せざるを得ないという方がおられる。
会社側は基準として社歴が短いことをまずあげる。1年以上勤めていて社歴の長短の理由で退職になった人はその会社での自分の仕事や仕事への意欲などなどを検証してみてはどうだろうか。
会社に貢献する仕事をしていたのかどうか、自分に落ち度はなかったか、コミュニケーションに問題はなかったかなど自分を見つめてみること、謙虚に反省してみることも良いのでは。